靴も衣替え!サンダルを収納する前にやっておきたいお手入れ
夏到来。さてサンダルを履こうと久しぶりに出してきたら…こんな経験ありませんか?
「こんなところに汚れってついてたっけ…?」
「なんだか中敷きがベタベタしてて変なんだけど…」
「去年はキレイだったのに、これって…カビ!?」
それはもしかしたら去年、サンダルをお手入れせずにそのまま収納してしまったからかも。
来年にそんな気持ちにならないように、是非この衣替えのタイミングで靴もお手入れしてから収納しませんか?
収納前のちょっとひと手間で来年もサンダルを心地よく履けるポイントをご紹介します!
【目次】
① 汚れをしっかり落とそう
② 靴箱に入れる前に
③ 来年、サンダルを履き始める前に
④ まとめ
① 汚れをしっかり落とそう
ビューフォートのサンダルは表側に本革を使用しています。
革の表面は少ないですが、シューズと同じようにお手入れが可能です。
まず、靴の底面についた汚れを落としていきます。
濡らした雑巾やウエットティッシュなどで靴裏の泥や砂などの汚れを落とします。本革は水分に弱いため、サンダル表面に触れてしまわないように気を付けて行います。溝に埋まっている汚れなどは不要な歯ブラシや一般的な洗浄用ブラシなどを使用してください。たわしなどの硬い素材のブラシは表面に傷をつけてしまう可能性があるので避けてくださいね。
なお、表面についた水分は必ず拭き取るようにしてください。
白いソールについた取りにくい黒ずみは、消しゴム等を使うことで目立ちにくくすることができます。
底面がきれいになったら、次はサンダル表面のお手入れです。
※靴の上側からお手入れする方が良いと思われるかもしれませんが、靴を手に持ってお手入れしていく方が作業がしやすいため、底面をまずキレイにしておくとこの後のお手入れがやりやすくなるのでオススメです。
さて、次はサンダルの表面についた汚れを落としていきます。
レザーシューズ用の馬毛ブラシを使ってブラッシングし、表面についた汚れを落としていきます。
ブラシを持っていない方はこちらからご購入いただけます。
このとき、サンダルの表面だけでなくアウトソールの側面などもブラッシングすると良いです。
兼用するのはちょっと…という方はブラシを2つ持っていると安心ですね。
シューズであればクリーナーや栄養クリームの使用が勿論おすすめですが、サンダルは表面積が小さいためクリーナーやクリームをつけ過ぎてしまいやすいです。まずは基本のブラッシングを丁寧に行うだけでもちゃんとしたお手入れになりますよ。
クリーナーが欲しいなという方にはまずはこちらがオススメです。
クリーナーを塗布するのにぴったりなクロスもあります。
最後にサンダルの最も汚れやすい中敷きの汚れを落としていきます。
目に見えない汚れも沢山ついているので、柔らかい布を水で濡らし、固く絞ったもので表面を拭いていきます。
それだけでは気が済まないという方は、中敷き用クリーナーを使用しましょう。靴の中用またはサンダル用として販売されていることが多いです。合皮用となっている商品は靴の表面用のものが多く、扱いが異なる場合があるので注意が必要です。
また、除菌できるからとアルコールを含んだ除菌シートやアルコールスプレーなどのご使用は、相性によっては表面に変化が起こる可能性がありますのでオススメできません。
ビューフォートのサンダルは合成皮革の中敷きを使用しています。比較的お手入れしやすいものですが、汗や汚れ、経年によって必ず徐々に劣化していきます。その劣化スピードは日々のお手入れや保管方法によって差が出てきますので、是非やっていきましょう!
・表面をブラッシングして基本の汚れ落とし
・中敷きは固く絞った布、もしくは専用のクリーナーで拭く
② 靴箱に入れる前に
さて、キレイになったサンダルを戸棚や靴箱に仕舞っていきましょう。
サンダルの型崩れを防ぐため、芯材を作って入れていきます。商品を購入した際に芯として入れている紙は長期保管するには湿気取りに頼りない部分があるため、湿気をより吸いやすい新聞紙で作り直すのがオススメです。
表面積が増えるようにクシャっとさせながらふんわりと丸めて、サンダルに差し込みます。このとき、固く丸めすぎないのがコツです。
靴をケースや箱に入れて仕舞う場合はそのケースの中に乾燥剤を入れると尚良いでしょう。密閉ケースは勿論、紙製の箱であっても湿気は滞留しやすいため、対策は必要になります。紙製だから空気は通るって思っていませんか?
靴箱に仕舞う際は湿気が溜まりにくいとされる上段の方に入れるのがオススメです。
・靴用乾燥剤を使用すればより万全に
③ 来年、サンダルを履き始める前に
ここまでお疲れ様でした。
秋冬用の靴やブーツに衣替えして、サンダルを履くのはまた来年になるでしょう。
来年の夏、さあサンダルを出してきて履くぞ!というときに気を付けて頂きたいことが3つあります。
1) 見覚えのない汚れがないか
いくら対策をしていても汚れが浮き出てきたり、最悪の場合はカビが生えてしまったりということが起こりえます。
履いているうちに自分の足や靴下が汚れてしまったりしてからでは対処が大変になってしまう可能性がありますので、まず、履く前にチェックしておくと良いです。
着用前に、事前のお手入れとしてブラッシングし、防水スプレーで仕上げれば今後の汚れもつきにくくなり、オススメです。
2) 中敷きの表面を触ってみる
ビューフォートの商品は中敷きに合成皮革を使用しています。見た目や履き心地、取り扱いの良さから合成皮革を選択しておりますが、合成皮革は必ず経年劣化を起こしてしまう素材であることも事実です。また、これらの劣化は購入日からではなく、その素材を生産したときから始まるもののため「買ってから何年も経っていないのだから劣化するわけがない」ということは、必ずしも当てはまりません。
ですから、着用前に中敷きをぜひチェックしてください。見た目はわからなくとも、触ったり擦ったりすると表面がペタペタと粘着性があるように感じることがあります。これは劣化が進んでいる状態です。この状態で着用してしまうと、中敷き表面に大きな亀裂が入ったり、足裏やストッキングなどに中敷き表面の素材が貼りついてしまうなどの問題が生じる可能性があります。
こうなってしまったサンダルは着用しないようにお願いします。また、サンダルの特殊な製法上、中敷きのみの修理対応ができないため、大変心苦しいのですがどうか新しいサンダルのご購入をご検討ください。
3) アウトソールを確認する
もう一つだけ気を付けて頂きたいことがあります。それはソールです。
ビューフォートのサンダルは軽さと柔らかさ、履き心地の良さを追求するため、独自設計のアウトソールを用いています。様々な種類がありますが、その中でも、特に扱いやすく軽量で見た目も滑らかな素材としてウレタン製のものがあります。この素材は、加水分解という経年劣化をどうしても避けられない素材で、合成皮革と同じく製造された日から劣化が始まります。
ただ、合成皮革の劣化と異なり、この加水分解は適度に着用することで発生が緩やかになります。つまり日々着用している靴よりもシーズンアイテムであるサンダルでは顕著になりやすいということになります。
加水分解が起こると、そのアウトソールはボロボロと崩れてしまいます。たちの悪いことに、加水分解は見た目では何も変化がないように見えて、履いて出掛けてから歩行による急激な空気との反応でボロボロになったりということが起こりえます。
今ではウレタンソールを用いている商品は少なくなってきておりますが、オンラインショップ等でアウトレットアイテム(旧製品)を購入されたり、昔に購入した商品を久しぶりに履こうと出してきたりということもあると思います。
ぜひご着用される直前だけではなく少し前から空気に触れるように外に出して置いておいたり、あらかじめ試着して歩いてみたりというご確認をしていただければと思います。
サンダルアイテムに関わらず、この加水分解という経年劣化への対策は大きな命題となっております。より良い商品開発を進めてまいりますとともに、これまでにご購入いただいた靴につきましては是非こちらのご注意点を当てはめてお考えいただければ幸いです。ぜひとも長く仕舞い込むよりも、沢山ご愛用頂きご着用頂ければ靴にとってより良い状態になると考えております。
しっかりお手入れや対策をしていても、避けられない劣化や予想外の変化は起きてしまうものです。
仕舞う前のお手入れだけではなく、日々のお手入れも是非励行していただき、長く、そして沢山ご愛用頂ければ幸いです。
④ まとめ
いかがでしたでしょうか。
私自身もサンダルのお手入れは意外と考えてこなかったなあと思ったので、この記事をまとめるにあたって改めようと思いました…。
また来年もお気に入りのサンダルが沢山履けるように、今からお手入れしてきます~!
この記事はビューフォート製品に対する一つのご提案として編集致しました。他社商品につきましては、中敷きの素材やアウトソールの素材も全く異なりますので、それぞれの素材に応じたお手入れを推奨致します。
ビューフォート製品に対する各種お問い合わせは、お気軽にオンラインショップのお問い合わせフォームよりお寄せください。